水害に備えるシンポ
トピックス          平成22年6月27日
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水害に備える安全・快適まちづくりシンポジウム
〜地域力で親水・耐水まちづくりを〜

主催:NPOア!安全・快適街づくり,新小岩北地区連合町会,広域ゼロメートル市街地研究会
共催:葛飾区

平成22年6月27日(日)、葛飾区新小岩北地区センターにおいて開催された「水害に備える安全,快適シンポジウム」について報告します。


シンポジウムについて

 葛飾区,江戸川区をはじめとする東京の東部には,水面よりも低い地盤に高密,広域の市街地(「広域ゼロメートル市街地」)が形成されています.大規模水害が発生した場合,大きな被害が生じることが予想されます.近年の地球規模の気候変動の影響により,そのリスクは徐々に高まっています.
 新小岩北地区では,こうした万が一の状況に備えて,これまで4年間に渡り,町会やNPO,行政,大学の研究者・専門家が協力して,安全・快適まちづくりをテーマに取り組んできました.平成20年5月に,同じく新小岩北地区センターで行ったシンポジウムでは,地域で水害対策に取り組んでいくため,「新小岩宣言」を採択しました.今度のシンポジウムでは,それぞれの立場から,実践活動を紹介し,今後の親水・耐水まちづくりに向けた新しい行動計画を考えました.


シンポジウムの当日の様子

◆シンポジューム開会
 当日は,約70名の方が出席しました.新小岩地区からだけでなく,江戸川区からの参加者も見られました. NPOア!安全・快適まちづくり・石川理事長の開会挨拶で,シンポジウムがスタートしました.


◆葛飾区長挨拶
 葛飾区・青木区長から挨拶をいただきました.葛飾区としても,水害に強いまちづくり,水を生かしたまちづくりが進められていることがわかりました.また,行政・NPO・市民が協力して水害対策を進めていくことの重要性を改めて認識しました.


◆基調講演
 葛飾区郷土と天文の博物館・橋本学芸員に「川を守る・川と生きる−東京低地の履歴書−」と題して,基調講演をしていただきました. 東京,そして葛飾が,いかに水と結びついた街であるかを知ることができました.今後の親水・耐水まちづくりを考えるうえで,大変参考になる講演でした.






◆実践活動・研究紹介
 これまで新小岩北地区で行われてきた取り組みの概観について,東京大学・加藤准教授から説明がありました.  次に,新小岩北地区連合町会・鈴木会長が昨年度行った松戸市への避難訓練や炊き出し訓練について,東新小岩七丁目町会・中川会長,同町会市民消火隊・百瀬隊長が東新小岩七丁目町会の自主防災組織,本年度行った中川での水防・救出訓練について説明しました.
 NPO・広域ゼロメートル市街地研究会,研究者,葛飾区の取り組みについては,それぞれ日本都市計画家協会・土肥事務局長,首都大学東京・市古助教,葛飾区街づくり計画担当課・情野課長から説明がありました.

◆討論:次の展開へ「新しい行動計画を考える」
 基調講演,実践活動・研究紹介の発表者と会場の出席者で意見交換を行いました.
 会場からは,これまでの取り組みへの感想や今後の課題についての意見が聞かれました.「この取り組みをより多くの人と共有したい」,「子どもがいる家庭など,若い人たちにどうすれば関心をもってもらえるか」など,熱心な議論が行われました.






新小岩行動宣言−1“次の行動へ向けて”
 

 本シンポジウムの基調講演,実践活動・研究紹介,討論を通して,今後,地域で親水・耐水まちづくりを進めていくためには,「広げる」,「深める」,「長期的展望に立つ」,「地域主体」の4つがキーポイントであることが確認されました.
 そこで,平成20年のシンポジウムで採択した「新小岩宣言」に続き,親水・耐水まちづくりを進めていくための行動を明確にするため,「新小岩行動宣言‐1」を会場全体で唱和し,シンポジウムを締めくくりました.
 今後,取り組みを進めていく中で,「新小岩行動宣言‐2」,「同‐3」・・・,と新たな行動が必要になっていくと考えられますが,まずは,地域で「新小岩行動宣言‐1」に基づく行動を起していくことが大切です.みなさんで,「親水・耐水まちづくり」に取り組んでいきましょう!

新小岩行動宣言-1 1.「広げる」:新小岩から世界へ向けて活動を広げます. 2.「深める」:これまでの経験を地域内で深めます. 3.「長期的展望に立つ」:歴史から,地域から学び, 未来に向けて行動します. 4.「地域主体」:地域が主体となってさまざまな連携を しながら進めていきます.