街づくり問答集

江戸川区小松川地区の街づくりとスーパー堤防

亀戸・大島・小松川地区市街地再開発事業とスーパー堤防
亀戸・大島・小松川地区市街地再開発事業とスーパー堤防 東京都都市整備局市街地整備部提供

(1)防災拠点構想「江東再開発基本構想」

■ 防災拠点のあらまし

 荒川と隅田川に囲まれたいわゆる江東デルタ地帯は低地で軟弱な地盤のため地震に対して危険な上、住宅商業,工業が混在密集して更に防災上危険な地区でした。
 これに対処するため、東京都は昭和44年に「江東再開発基本構想」を策定し、江東デルタ地帯のどこからでも30分以内に避難できる場所として6箇所の防災拠点を配置し避難路を整備することにしました。
 亀戸・大島・小松川地区はこの6つの防災拠点の一つとして計画されたものです。


(2)亀戸・大島・小松川地区市街地再開発事業

■ 亀戸・大島・小松川地区市街地
  再開発事業のあらまし

 地区の中心に旧中川をまたいで、災害時の避難広場とレクリエーション広場をかねた広大な公園(約24.5ha:全体の25%)を配置し、これを取り囲むように北側に中高層住棟の不燃建築帯を設け、西側の密集市街地に近い側には、高層耐火建築住棟を連続的に配置し、この避難広場の安全性を高めています。
 また、住・商・工の混在を整理し、災害時の非難道路となる都市計画道路、生活道路、公園・駅前広場の公共施設と学校・保育所の公益施設を整備して良好な生活環境を確保しています。

計画諸元
事業主体東京都
施行区域江東区亀戸、大島、東砂
江戸川区小松川
面   積99.6ha
計画人口約25,300人

(3)小松川地区スーパー堤防

■ スーパー堤防のあらまし

 亀戸・大島・小松川地区市街地再開発事業(黄色枠)とあわせて、スーパー堤防整備(赤枠)を国土交通省が行います。
 当該地区下流部に河川利用促進及び防災面の機能向上を目的とした荒川ロックゲート(閘門)及び緊急船着き場があります。さらに、都下水道局が事業予定の小松川第二ポンプ場の新設計画等もあり、これらの計画と一体となりスーパー堤防を整備することとしています。

国土交通省
事業主体東京都
位  置東京都江戸川区小松川地先
荒川右岸2.25Km~4.65Km
延  長約2.4Km
面  積約25ha

● 傾斜の緩やかな堤防断面図


● スーパー堤防着手前と着手後の状況


昭和59年


平成14年
スーパー堤防には桜(千本桜)等、多くの樹木が植えられました。

図・写真・資料などは荒川下流河川事務所のパンフレット「市街地再開発事業と千本桜の共同事業 小松川地区スーパー堤防」から引用しました。

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