活動の年次記録

全国都市再生モデル調査、調査結果の報告2

平成17年6月15日

葛飾区小学校の先生に当NPOの活動を紹介

-児童達に低地に住んでいることを認識させ、地震水害時の避難場所の教育を依頼-


葛飾区の小学校教育研修会理科部会で当NPOの活動を説明する石川理事長


 6月15日、葛飾区松上小学校西崎校長先生の依頼で、葛飾区小学校理科の先生方の研修の場をかりて当NPOの活動の紹介を行った。当日は教員研修会理科部会の部会長をされている西崎校長先生以下25名の葛飾区内理科の先生を対象に、石川理事長が「教育現場とNPO」と題して講演すると共に、延満監事が松上小の児童に行ったのと同様の「鉄と布団」、「サーチライトとすだれ」を使った熱伝導率、輻射熱や気化熱に関する実験を実施した。

 講演ではまずNPOの概念と当NPOの概要について説明した後、災害は死角を突いてやって来て大きな被害をもたらすのでこれに備える必要があること、そこで当NPOはいつ発生してもおかしくない首都圏直下型地震に備えて、当地の置かれている地形的事実を水位表示板の設置などを通じて伝え、この事実が被害想定では無視されていることを訴え、取り敢えず減災を図るために防災に対する関心を高めることに努力していることが述べられた。

 さらに、質疑の中でスーパー堤防とは何かを説明し、都内でスーパー堤防建設がどの程度進んでいるかを紹介、特に堤防が決壊すると大きな被害が予想される中川左岸が全く手付かずになっていることが指摘された。これに付随して、徳倉副理事長から「是非皆さんからこの地の児童たちに自分達の住んでいるところは中川の水面よりはるかに低いところであることを伝えて、地震等で堤防が切れたらどこに避難したらよいかを常日頃から教えておいて欲しい」とのお願いの言葉があって2時間余にわたる会合の幕を閉じた。

 今後も機会があれば区内の他の先生方にも当NPOの活動を紹介していきたい。

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