活動の年次記録

当NPO主催による中川気温測定

平成17年1月29日

当NPO主催による中川気温測定実施


「皆さん!冬の川は本当に冷たいかどうか測定してみませんか」との当NPOの呼びかけに応じて、東京都葛飾区西新小岩3丁目町会の方々、地元松上小学校の先生・児童及びNPO会員等総勢31名が集まり、平成17年1月29日(土)に中川(上平井水門~総武線)沿川の気温測定を行いました。

荒川河川敷の調査状況(第一班) 中川の堤防天端観測(第三班)
調査には小学生も参加(第四班) 住宅地内の調査状況(第六班)
1. 調査の目的

 河川を流れる水は、陸地に比べて温まりにくく冷めにくいため、河川と陸地には温度差がある。河川が街の気候をやわらげ住みやすくしているのはこの温度差が原因である。
 調査の目的は、そんな河川と陸地の温度の変化の動きを、身近な中川で観測して確かめてみようとするものです。(平成16年の夏にも実施した。)


2. 調査場所

(平成16年8月20日の実施箇所とほぼ同じ。)


3.調査日時

平成17年1月29日午前10時から午後4時


中川堤防上の定点観測(温度・湿度計)


4. 調査内容

(1) 項目:気温・湿度と風向・風速
(2) 観測地点:8側線41地点

5. 調査結果(現在データを解析中)

測定参加者からのお便り

 当日の参加者二名から感想文が寄せられましたので、以下に記載します

「石川理事長さんを中心とした安全で快適な街づくり」 松上小学校 教頭 土岐光子


新小岩公園の気温測定中の筆者(右から二番目)達。
(第8班のグループ)

「平成17年1月29日の土曜日、午前十時~午後四時まで町会の有志の方々と一緒に冬の川風温度測定をしました。  冬の川風が本当に冷たいのかどうか、グループに分かれての実測です。
 朝風がとても寒く感じられる日でした。川風から一番遠い場所より、測定し、土手に到着した時のあの暖かさ、心地よさは、感動的でした。まるで、春風が吹いているようで土手の上でグループの人と暖をとりました。体で実際に感じた通りに、温度計にてもはっきりと高い数値が出ていました。
 一日、測定した結果、やはり、川風の近くの土手のところが高くなっていました。水の自然の力に驚きました。

一緒に測った五年生の児童も土手が暖かいという現象に感激していたようです。
 川風により、夏は涼しく、冬は暖かいという日本の四季に合った暮らしが、できると大変良いと思います。昔の人々は、その自然の原理を利用して暮らしを豊かに快適にしていたのだと思います。
 コンクリート堤防ではなく、スーパー堤防による自然の良さを生かした堤防で、人々が土手で暖をとれるふれ合いのある快適な場所に変化したら何とすてきな事でしょう
 また、工業用水の確保によって、地下水が使われた結果にによる四メートルもの地盤沈下、水面より四メートルも下がった所に住んでいる人々への水害対策は、早急に成されなければなりません。
新小岩公園に避難した住民がすべて水害の被害者となる現状を直視し、対策を立ててほしいと思います。この厳しい状況を理解していただき、21世紀に生きるたくましい子供たちのために末長く成長し、発展する地域としたいです。
 安全で快適な街づくりをめざして力を合わせ、知恵を出し合ってつくりあげたいと思います。水の利を生かした水上バスの利用や水鳥の生息等自然の宝庫としてすてきな町にして行きたいです。
 ご協力をよろしくお願いします。

1月29日、気温測定に初参加しての感想    当NPO会員 小川美紀


計測中の筆者(右端)(第五班)

今回、西新小岩三丁目会長の鈴木さんと大成化工の森山さんの第五班に加えて頂き、初めて気温観測に参加しました。

 地元に詳しいお二人に昔から今までのまちの移り変わりなどのお話を伺うことができ、大変興味深く観測ができました。以前まちの中に川があったこと、雨が降ると道がぬかるんで大変だったこと、その後整備して現在の歩きやすいきれいな町に変わったこと等を伺い、あらためて水とまちづくりということを考えさせられました。将来この地にスーパー堤防ができたら、より安全でより暮らしやすいふるさと自慢できるような素敵な町に生まれ変わるのではないかと思えます。


気温測定参加者に対するアンケート調査結果について

1) 観測計器類(温湿度計、風向風速計)の扱い
 ① 何とか使いこなせた     5名
 ② 簡単に使いこなせた     9名

2) 毎正時毎の計測間隔について
 ① 間隔が空き過ぎた      11名
 ② ちょうど良い間隔だ      3名

3) 今回の調査で良かった点を自由回答
 ① まちの様子がわかり、良い体験だった。
 ② 参加者の気持ちがよくわかった。
 ③ 川の近くが暖かいことを記録と、体験を通して分かった。
 ④ 風向き、風速、気温等が場所によって違いのあることを実感できた。
 ⑤ 体験できたこと自体良かった。
 ⑥ 各地点の変化が目で確かめられて良かった。
 ⑦ 付近の人が「何をしているのか」と聞いてきたので、NPOの主旨が説明できた。
 ⑧ 僅かの距離の違いで気温の差があり、堤防上が意外に暖かいことが分かった。
 ⑨ 観測地点が事前に決めてあり、計測し易かった。
 ⑩ 計器の数字が刻々と変化し、気温の変わり様が実感できた。

4) 良くなかった点或いは改善すべき点
 ① 温度を計測する際、日向・日陰どちらを優先すべきか迷った。
 ② 待ち時間が長かったので、その間の活用を考えるべきである。
 ③ 待ち時間を持て余した。
 ④ ボランティアへ昼食やおやつが出ても良いのではないか。
 ⑤ 風が殆どなかったので、風向が測定しにくかった。
 ⑥ 風向・風速が無い班があったが全部の班に測定させたほうが良かった。
 ⑦ 待ち時間が長かった。
 ⑧ 固定式の温湿度計が直射日光の影響を受け温度が微妙に変化していた。

5) 今回の気温測定に関する感想
 ① 結構な運動量だった。
 ② 堤防が暖かかった。
 ③ 温湿度計の感度が良く、安定するまでに時間を要した。
 ④ 雨が降らず測定できて良かった。
 ⑤ 有意義だった。
 ⑥ 測定内容は良かったが、朝・夜の測定も必要なのではないかと思った。
 ⑦ コンサル会社の指導が適切だった。
 ⑧ 測定人員を早めに確定してほしい。
 ⑨ 風向測定が難しかった。
 ⑩ 地元の人達の協力で実現出来た事が素晴らしかった。
 ⑪ 移動用と固定用の温度計で、同じ時刻・同じ場所で差があり気になった。
 ⑫ 非常に楽しく、良い運動になった。

pagetop
pagetop