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活動報告の記録

出前授業「親子で語り継ぐ大規模水害時の避難について」竹本講師&塩崎講師(2016/11/24)

平成28年度葛飾区地域活動団体助成事業(上期)
 「親子で語り継ぐ大規模水害時の避難について」出前授業報告
 
日時: 平成28年11月24日(木) 13:40~14:25 第5校時
場所: 上平井小学校工作室
対象: 第4学年67名
講師: 東新小岩七丁目町会 防火防災部長 竹本利昭
    東京大学院     研究員    塩崎由人
概要: 朝からこの冬初めての雪が降り続き、午後になっても止む気配が見えず、冷え切った体を用務員室で温め、二階の家庭科室へ向かうと、教室からは机・椅子を
廊下に出し、授業会場を整える元気な生徒達の声が響いていた。
 4年1組担任の先生が「ではこれから授業を始めます。」の声で、教室は途端に静かになり講師を迎えた。
 
<竹本講師>
竹本講師は、地元東新小岩七丁目町会の防火防災部長として、日頃から地域の安全・安心活動に取り組んでおられる方で、「皆さん!昔からの言葉遊びで怖い
ものに地震・雷・火事・親父と言っていたように、怖いものが色々あるね。例えばどんなものがあるかな?」の問い掛けから始まった。
質問された生徒から口々に、「地震、津波、大雪、水害・・・」という声が上がり、講師はすかさず、「怖いものの一番が地震だね。東日本大震災は覚えている
かな。今度の日曜日『二上小学校』で地域の防災訓練があるから参加してねと誘った。」
 
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 次いで、「雷にあった人はいるかな?おじさんは『森永乳業』の近くのコンビニで突然ピカ!と光ったと思った途端ドン!バリバリと音がし、辺りは真っ暗、頭
の中は真っ白になったよ。兎も角雷だと思ったら丈夫な建物の中に入ることだね。
昔は、雷が鳴ったら腕時計を外せ!なんて言ったよ。火事も怖いね。生き物の中で人間だけが火を使えるね。火事の原因に何があるかな?」と問いかけた。
 直ぐに生徒から「タバコ、電気、放火・・・」という答えが返ってきた。
 
「では、皆さん若し、火事を見つけたらどうする?」生徒は口々に「119番する、水をかける、消火器を使う・・」と答え、講師は「その通り、兎も角大人の
人を大声で呼ぶこと、初期消火が大事だね。これから火事が起きやすい季節になるからね。」と、地元の消火隊長に相応しく強調していた。
 スクリーンには、講師自身が『二上小学校校庭』で打ち上げた花火が映し出され、夜空に華開くその美しさに生徒達は見入っていた。
 最後に「親父の代わりに怖いものは水害だね。皆ゼロメートルって知っているかな?」と質問すると生徒から、「海面より2m低いところ。」と答えが返っ
て来、続いて、「この辺りは水害になると水の深さが2mから5m位になるけど、どこへ逃げたら良いかな?」と問いかけると生徒達は直ぐに、「高い所に逃げ
る。屋上に逃げる。高尾山まで逃げる。飛行機で逃げる。・・・」と様々に答えていた。
 
講師は、「広域避難と言って千葉の方へ逃げるよう葛飾区で決めている。でも逃げる時間がない時は、家が3階建て以上なら上の階へ逃げるしかないよね。
皆は家の中に3日間以上いられるかな?東新小岩七丁目町会では体の不自由な人やお年寄りの人達のためにエンジン付きボートを漕ぐ訓練を二上小学校のプ
ールで許可をもらってやっているよ。みんな!どうか『もしもの時』に備えて欲しいし。良いアイデアがあったら教えて貰いたい。災害は何時来るか分から
ないが、何時か来る、その日に備えて、皆さんの家で話し合ってみて下さい。」と結ばれた。
 
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 講師の分かりやすい語り掛け、普段と変わらない姿に生徒は親近感を感じた様子で、授業後も講師を取り囲んで話し合っていた。
 又、講師は「土地が低く、いざというとき何処へ逃げたら良いかをきちんと知っていたことにびっくりし感心した。」と感想を述べられた。
 
 竹本講師の話を受けて、塩崎講師は、「川の近くで暮らすのは、楽しいこともあるけど危ないこともあります。
水害の危険のある街を工夫すれば、楽しい街に変わる可能性もあります。水があるから災害があるけど、水があるからこそ水と親しめる。私は水を活かした街づくりを研究しています。」と自己紹介をしながらスクリーンに、中川からスカイツリーが見える写真を映し出し、「竹本さんは、スカイツリーだけでなくレインボーブリッジへもボートで訓練に出掛けていますね。」と聞くと、同講師は「大きくうなずき、日本橋川へも行きました。」と答えていた。
 
次の画面を映しながら早速生徒に向かって、「この写真どこか分かる人?行ったことのある人?」と質問をすると、生徒の多くが「中川!」と答え、中には「毎日行っている。」と答えた生徒もいた。
「この中川が遊べるようになるといいね。では世界の街を見てみよう!」と言いながら「オランダは、陸地の4分の一がゼロメートル地帯で、街の中に水路が多くあって、船がレストランになっていたりして人々は水を楽しんでいます。」と、世界各地の水と共に暮らす様子を映し出すと、生徒達は画面に釘付けになって見入っていた。
殊に、橋の上から川へ飛び込んだり、ヨット遊びをする子に生徒達は、「画面をアップにして下さい!先生は飛び込まなかったんですか?」と興奮気味に発言した。
スクリーンには、アムステルダムのボートハウスや家に芯棒が通っている浮かぶ家、そして貯水池にもなる公園や川遊びをするカヌーが出てくると、講師は「水元公園へ行ったことのある人は?」に、殆どの生徒が手を挙げた。
 
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ベルギーの川端にカフェ・レストランが並び、パリセーヌ川を海辺のビーチに見立て寛ぐ人や砂の城を眺める人々、大きなボールを川に浮かべその中で遊ぶ子供達、一方水の中にある街イタリヤベニスは車代わりにゴンドラが走り、世界中の人がきれいな街にやって来る様子を生徒達は引き込まれるように見入っていた。
最後は水に係わる街づくりが盛んな、お隣り韓国の生れ変った漢江と清渓に憩う人々と、中川七曲りの新装なったテラスとを映し出し講師は、「皆さん!川は楽しさと危険の両方があります。地域の持つ魅力と危険を知り、将来ここをどんな街にしたいかを想像してみましょう。」と結び授業を終了した。
 
質問コーナーでは、担任の先生から「地域での実際の取り組みは如何でしょうか?」と聞かれた講師は、「近隣の全町会ではボートを購入し、救出・食糧運搬等の訓練を重ねています。」と答えていた。
 
「有難う御座いました!」の挨拶後も生徒達は名残惜しそうに、中川・塩崎両講師の周りに集まり、口々に語りかけている姿が印象的だった。
この「出前授業」開催に当たり、大変お世話になった田辺校長先生はじめ土屋副校長先生、第4学年担任の先生方に心より御礼申し上げます。
有難う御座いました。
 
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