活動報告の記録

出前授業「新小岩のまちの歩みと水害の歴史を学ぶ」

          
葛飾区立二上小学校6年生へ寺島講師の出前授業(葛飾教育の日)報告
平成27年度(上期)葛飾区地域活動団体助成事業
 
 テーマ: 新小岩のまちの歩みと水害の歴史を学ぶ
 日時:  平成27年11月7日(土) 午前9:00~10:30
 場所:  二上小学校体育館
 対象:  第6学年生113名、先生5名、保護者7名
 
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 内容:
  東日本大震災後、当NPOは葛飾区の助成を得て、「親子で語り継ぐ大水害時の避難について」をテーマに講演会や出前授業を、新小岩地区の小学校で行っており今年で3回目を迎えた。
 
11月7日(土)薄日が差し込む体育館の床に座った生徒達は、メモ用紙と筆記用具を手に寺島講師を迎えた。
講師は、最初の自己紹介が済むや、生徒達へ前以って配った「葛飾と新小岩についての問題用紙」に答えを書かせ、解答を示しながら葛飾と新小岩の歩みについて語り始めた。
 
昔、農家の人達は新小岩の稲は背が高く①、穂もまばらで②、実が少なく③「三度びっくり」していたが、この稲をしめ縄にしてまた、蓮田の「蓮の葉」を仏様の敷物として、時期になると、高い値段で浅草へ売りに出していた。
 
一方、農閑期には「ふ海苔」を作って生計を立てていた等、新小岩に住み慣れている生徒達も初めて見聞きすることばかりだったためか、興味深く食い入るように講師の話に引き込まれていった。
 
新小岩を語る上で欠かせない「荒川」と「戦時中の工場地帯」及び「JR新小岩駅・総武快速線」について手振・身振りを交え、或いは時折生徒を「明智探偵」に見立てて語り掛けると、新小岩に詳しい講師との距離は急速に縮まっていった。
 
水田や蓮田だった新小岩は関東大震災後、荒川を掘った土と石炭の燃え殻で盛られ工場地帯となり、やがて新小岩駅ができ、戦時中は新小岩で「B29」を撃ち落とせる「キ94」の部品を作り金町に送っていたことや、戦後間もなく関東地方を襲った「カスリーン台風」へ話題が移る頃、生徒達は目を輝かせ講師の話に聞き入っていた。
 
「カスリーン台風」で荒川の堤防が切れ、葛飾区一帯が何週間も水に漬かり屋根で水上生活をしている人、平和橋や総武線が流されボートに助けられる人、水の中を頭に衣類を載せ裸で歩く人の姿が当時の写真とスケッチで映し出されると生徒達は一様に吃驚、信じられないといった様子だった。
 
ここ二上小学校通学区域は、町会ぐるみで防災対策が進んでいる全国有数な地域であり、誇れる町であること。
 
これからは都市型水害が頻発し、その際の避難には隣同士が助け合い、知恵を出し合い、水害に立ち向かう連帯意識が必要であり、そのための防災訓練が欠かせないことを強調したいと結ばれた。
 
身近な新小岩について珍しい話の連続で、90分間トイレ休憩がなかったにも拘らず熱心にメモを取り身じろぎもせず、講師の話に耳をそばだてている生徒達の姿が印象的な授業だった。
 
 
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