活動の年次記録

「中川七曲り工事現場見学会」報告

「中川七曲り工事現場見学会」報告(平成27年11月27日{金})
 
前日とは打って変わって好天に恵まれた11月27日(金)午後1時半、東京都第六建設事務所のパトロール船「ちどり号」は、地元町会関係者等12名を乗せ、定刻通り『東立石緑地公園防災船着場』を後にした。
 
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今回の見学会は、当NPOの定例事務局会議で「今、中川七曲りで工事が盛んに行われているが、地元の人達はいつも護岸越しや橋の上からだけでしか工事の様子が見られない。一度川の中からつぶさに見てみたい。」との話をきっかけに、地元町会・東京都・葛飾区役所の協力とNPOの橋渡しで実現した。
 
船は穏やかな水面を北に向け滑り出し、本奥戸橋をくぐると左側の護岸を化粧直ししたり、テラス舗装をしている人達の様子が手に取るように見え、前方の視界が広がり、右側の奥の方では何隻もの工事船が高い櫓を立てて作業をしている様子が見えて来た。
キャビン内は定員一杯の12名が強い西日を受けながら移り変わる左右岸の様子を熱心に眺めながら「この辺りは昔一面、アシ、ヨシ原で小屋も建ち、人も住んでいた、貝が良く採れた、親がキャサリン台風では何週間も屋根で生活した、軒下には船が吊るしてあった。」等の会話が交わされた。
 
折を見て、主催者である当NPO活動をさりげなくPRしている間に青砥橋をくぐり、中川と新中川の分派点に達すると、「上流のあの橋が高砂橋、新中川に架かっている橋が諏訪橋だ。」と指差しながら、参加者同士確認し合っていた。
 
折り返し地点を過ぎると、ある方は「この辺りに染物屋があり、よく中川の水に生地を晒してたな。あの頃は未だ水がきれいだったよな。」と懐かしさを噛みしめていた。
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「ちどり号」はゆっくりと元来た川面を戻りながら改めて工事中の状況がはっきり見え始めると参加者同士、「台船の櫓やクレーンの数の割に働いている人影が疎らで、音も静かだな。」と感心し合っていた。
 
出港してから一時間後に『ちどり号』は「東立石緑地公園防災船着場」へ無事接岸上陸、休む間もなく一行は陸側から見学するため『葛飾総合体育館』前へと向かった。
 
体育館前では、既に地元町会長さん方と葛飾区役所の方が自転車で一足先に到着されており、工事を熱心に見守っていた。
現場は、川の洲を埋め立てた見通しの良い場所で三件の工事を間近に見ることが出来、江東治水事務所職員の誰でも分かるような表現を工夫しながらの説明に、全員が頷いていた。
 
職員は、「ここ中川の耐震補強工事は、平成21年度から始まり現在までに約6割工事が進んでいる。平成30年度末までに高砂橋下流まで完了させたい。」
 
参加者は普段見慣れているだけに、「潜水夫は水中でどんな作業をしているのか? どうして飛び飛びに両岸工事するのか? 体育館前は工事後どのようになるのか? 見晴台は作るのか?」と言った具体的な質問が出、その都度職員は丁寧な受け答えをしていた。
 
その後都職員が、「川の岸寄りにボーリングをしているのは何でしょうか?」と逆に見学者に問い掛ける場面もあり、終始和気藹々とした雰囲気の中で説明は終わった。
 
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参加者からは「このような催しを地元の者を対象に回を重ねて欲しい。」との声も聞かれ、今回の有意義かつ貴重な見学会は町山、中川、青柳、山内、井口、田島各町会長さん方の御尽力の結果と重ねて感謝申上げます。
有難う御座いました。
 
ア!安全・快適街づくり  増澤
 
 
 
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