活動報告の記録

講演会「親子で語り通ぐ大水害時の避難について」

平成27年10月24日(土)

平成27年度前期葛飾区地域活動団体助成事業

「親子で語り通ぐ大水害時の避難について」講演会とパネル展示

 

 秋晴れの続く10月24日(土)午前10:30~から1時間に亘り、西新小岩3丁目「うらら保育園」講堂で、芝浦工業大学教授中村仁先生による「大水害時の避難について」の講演会とパネル展示が開かれた。

 

 当日は、「うらら・たつみ両保育園」、「学童クラブ」の職員、父兄、子供ら約70名が「うらら保育園」の講堂を埋めた。

 定刻に齊藤園長先生の司会で講演が始まり、冒頭中村先生から当NPOが事務局を務める「新小岩輪中会議」の説明と、齊藤園長先生が同会議のメンバーであることが紹介された。

 

 

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 同講師が研究している東南海地震及び首都直下型地震の発生確率と被害予測が示され、次いで地盤沈下の結果若し堤防が無ければ時間の経過と共に、水の底に沈む新小岩の様子を画面に映し出しながら、ゼロメートル地帯一帯がどんなに洪水への備えが重要であるかを力説された。

 

 殊に、昭和22年関東地方を襲ったカスリーン台風により、利根川上流栗橋付近で堤防が切れ、当時地盤沈下が左程ひどくなかった新小岩地区でさえ、家々の屋根まで水に浸かり、何週間も避難生活を余儀なくされた過去の例を引き、洪水時に備え日頃からの避難訓練が大切であると訴えられた。

 

 又、先日の台風18号で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害を出した常総市のハザードマップの浸水想定図と実際の氾濫区域がほぼ一致しており、当日参加者全員に配られた「葛飾区荒川ハザードマップ」を手に、「皆さんが持っているスマートフォンで、葛飾区『天サイ!まなぶくん』アプリを操作すると、現在地の浸水深さが分かります。」と言われ、実際に自身のスマホで、「ここの浸水深さは約5mですから、うらら保育園講堂の吹き抜けくらいまで水が来ますね。」と冷静に話され、参加者は一様に信じられないといった面持ちで聞き入っていた。

 

 次いで、講師の専門分野である建築学から、床上浸水に備える工夫が提案され、更にヨーロッパの低地帯を流れるドナウ川沿川都市の中心的建物に、中世から幾度も襲った洪水の痕跡が刻まれ、市民が見入っている画面の紹介があった。

 

 最後に、命を守るための避難は、近場の高い建物や高台へ逸早く逃げ込むことで、そのためにも地域を知り、地域の人達との繋がりを強め、一方行政はより積極的に洪水時の避難対策に取組んで欲しいと述べられ1時間の講演を終えられた。

 

 会場は皆、真剣な表情で講師の話に耳を傾け、時折相槌を打ったり、片や赤子をあやしたりしながらの和やかな風景で、齊藤園長先生の司会の下、質疑応答があり、終了後も熱心に質問される方、パネルに見入られる方が何名も居られ、充実した講演会だった。

 

 

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 率先してパネル運びや受付、アンケート用紙の回収等を担当して下さった両保育園、学童クラブの先生方、芝浦工大生鈴木様に心から御礼申し上げます。本当に有難う御座いました。

 

    ア!安全・快適街づくり  増澤

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