講座・講演会の記録

二上小学校講演会報告

二上小学校講演会報告
 
 平成26年度(前期)葛飾区地域活動団体助成事業「親子で話し合い語り継ぐ大水害時の避難について」の一環として、平成27年1月17日(土)「葛飾教育の日」に、区立二上小学校体育館で、石川理事長と国立極地研岡田雅樹先生の講演及びパネル展示を実施した。
 当日は、寒中としては寒さが和らぐ格好の講演会日和となった。
 
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 本講演会は、校長先生と理事長との偶然の出会い、更に東新小岩7丁目町会中川町会長の「町内に南極越冬経験者が居られる。」とのお話しから実現した。
 
 9時過ぎには、早くも地元の方が見え、パネルを見ながら、「私の町会は防災活動が盛んで、折に触れ避難訓練をしており、ここの土地が低く、一旦水に浸かれば中々引かないことも知ってるよ。」と話しておられた。
 
 第2時限目の9:35分には、第4・5学年生と保護者及び地元の方々220名余りが体育館を埋め、島野副校長先生の司会で講演会が始まった。
 冒頭、伊井校長先生から丁寧な当NPOの10余年に亘る活動紹介があり、石川理事長による「大地震が来たときあなたならどうする」の講演に移った。
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10分間の休憩中、大寒に近いこの日、ストーブ一つない館内を生徒達は歓声を上げ、走り回り、互いに体を温め合い、パネルに見入ったり、南極の氷が弾ける音を聞いたりと、しばし熱気に包まれた。
 
 第3時限目の10:40分、国立極地研の岡田先生による「地球環境の変化から葛飾の自然災害について知ろう!」と題する講演が始まった。
 講師は、オーロラ観測者として、南極昭和基地で30人と一緒に1年間、過酷な環境下で生活し、調査・観測・研究業務をこなしてこられた御自身の経験と、葛飾で大災害が発生した際の心構えについて話された。
 
越冬期間中の調査・観測活動と暮らしぶり、しばしドッジボール、釣り大会等に興じる様子や、ブリザード下での雪上車による移動、或いはペンギンや雪鳥の生態について画面を使い説明された。
 
殊に、昨年二上小学校創立60周年事業で作られた全生徒の10年後の僕・私と題する寄せ書きの『大旗』を先日、無事南極へ届けた旨報告された。
又、極限の気候下での調査・観測では決して一人で行動しないようにし、自分達の居場所がどこか、常に分かるよう連絡を取り合い、責任をもって行動しなければならなかった。
 
このことは、もし大災害が葛飾で起こったとしても、日頃私達が心がけなければないことだと思うと述べられた。
更に生徒へ、「日頃安全な街に住んでいても、いつ何が起きたとしても冷静に考え生活して欲しい。」そして、「世界中の人と協力、競争し、助け合ってコミュニケーションを取り合って貰いたい。」点を強調された。
 
 目を輝かせ聞いていた生徒達から、「1年間食べる物を置いといて腐ったりしませんか?
冷凍庫・冷蔵庫はありますか? 雨が降りますか? どんな星が見えますか?」との質問が出、講師は質問の一つ一つに丁寧に答え、「キャベツ、卵、牛乳類は腐ります。特に生キャベツは貴重です。」次の質問には、「保温用に冷凍庫・冷蔵庫があります。」又、3番目の質問には、「気温5℃以上の日が年に1~2回あり、その際、雨になることがあります。2年前ですが、56年間で1回ありました。」最後の質問に、「満天の星空の下、南十字星がきれいに見え、さそり座、オリオン座は日本と反対に見えました。」 
 
午前11:30分講演会は無事終了し、関係の方々と打合せを済ませ、保護者用の椅子と、パネルを片付けようとしたところ、椅子は既に舞台下に収められ、パネルはきちんと搬出しやすいよう出入り口に積まれていた。
 
これらは全て5年生全員の手で運ばれ整理されたと知り、冷えていた体全体が一転、ほっこり暖かな気持ちに包まれた。
本講演会は、二上小学校伊井校長先生、島野副校長先生はじめ、中川東新小岩7丁目町会長、第5学年・第4学年担任先生方の御尽力・御協力で開催されました。
 
心から有難く感謝申し上げます。
柳沼、増澤
 
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