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講座・講演会の記録

「親子で語り継ぐ大規模水害時の避難について」出前授業(2017/12/19)

平成28年度葛飾区地域活動団体助成事業(上期)
   「親子で語り継ぐ大規模水害時の避難について」出前授業報告
 
日時: 平成29年12月19日(火) 11:35~12:20 第4校時
場所: 上平井小学校児童会室
対象: 第6学年51名 (橋本先生窓口)
講師: 東京大学大学院博士課程1学年 南貴久講師、金池潤講師
テーマ:大水に備えて
概要: 底冷えのする廊下を通り、3階の児童集会室に入ると、既に1クラス分の椅子
が並べられており、チャイムと同時にもう1クラスの生徒が椅子持参で部屋に入って来た。
 当番が「これから4時間目の授業を始めます。礼!」の掛け声で、一斉に「宜しくお願いします。」の元気な声で授業が始まった。
南講師は、「皆さん今日は!」と言いながら自己紹介をし、「防災まちづくりって分かるかな?」と聞くと生徒の一人が、「まちを作ること。」と答えた。
「そうですね。今日はそれだけではない話をします。」と言って、スクリーンに2011年の東日本大震災、2015年関東・東北豪雨災害の様子を映し出し、「2017年7月に何があったかな?」と質問したが答えがなく、「九州北部豪雨があり死者37名と多くの被害が発生しました。」画面はその時の様子を動画で説明した。
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濁流が川べりを削り取ってゆく様子に、「オッー!浸食!」と次々に反応し、画面に引き込まれた。
講師が、「郷土かるたを知っているかな?」と聞くと全員が声を揃えて、「はい!」と応じ、次に、「『あ』は『荒川は人が作った放水路』ですね。では作った人は?」と聞くと、「青山士です。」と返って来た。「『れ』は?」と聞くと、『歴史から治水を学ぶ桜土手』と、生徒が答えた。「ところでその時、浸水はどのくらい続いたかな?」では、「2週間です。」と生徒が答え、講師を吃驚させた。
 
 スクリーンには中川の水面と沿川の建物が映し出され、水面が建物二階の窓下と同じ位の位置だったため講師は、「堤防とポンプが街を守っています。」と安心させ、「若し明日、大きな台風が来るとすると皆さんどうしますか?」と聞くや、「高い所へ逃げる。水が入って来ない地下へ逃げる。」と答える生徒すかさず講師は、「地下は水でドアが開かなくなったり、ガラスを壊したりして水が入り込むから危ないね。1日余裕があるからどこへ逃げる?」には、「アメリカへ逃げる。」に、「遠過ぎるな。近県の高い場所や新宿などが良いかな。でも余裕の無い時は、高い所へ早く逃げるようお父さんお母さんに言いましょう。若し浸水して来て家に取り残されたらここは、低い土地だから2週間以上水が引きません。逃げるしかありません。葛飾区以外に親戚のある人は?」に大勢が手を上げ、「葛飾にしかいない人?」には2名が手を挙げた。
 
 画面に、葛飾区の荒川ハザードマップを示し、「見たことある人?」に約半数が手を挙げ、次の「グーグルアースを使ったことのある人は?」でも約半数が手を挙げた。
 「では、グーグルアースを使って葛飾区が浸水した時、どの位危ないか、浸水する様子を画面で見ましょう。」と言って、金講師が画面を動画に切り替えると、「凄い!竜宮城みたいだ!」と反応し講師に、「何階まで逃げれば大丈夫ですか?」に講師は、「3階です。自分の家の浸水深さを知りたい人は?」と誘うと一人の生徒が西新小岩五丁目の住所を告げた。するとたちまちそこが浸水し始め、やがて水没する様子がリアルに映し出され、生徒は思わず、「ワッアー」と歓声を上げた。
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金講師は、「アプリを見て街歩きをしながら地域の人達が浸水深を体感しています。想像力を発揮して皆で浸水したらどうするかを考えて見ましょう。」と結ぶと一斉に大きな拍手が鳴り響いた。
 
興奮が収まる頃合いを見計らって南講師は、「スマホかiPadで『天サイ!まなぶ君』を見て下さい。浸水って言葉知っているかな?」に、「床下浸水!」と答える生徒。「では親水に関係ある郷土かるたは何だろう?川の辺りを走っている人は?」には誰も答えなかったが、日本各地のきれいな川が映し出されると、それぞれ「オッーきれい!行ってみたい!と反応し、次にオランダの人道橋から飛び込もうとする少年の姿や、パリのセーヌ川に浜辺を作りビーチパラソルで憩う人、水に浮く家、韓国漢江の生まれ変わった様子等を紹介し、「皆が住んでいる街も水が豊かだよ」と言って、中川七曲りを上空から写した写真を示すと一様に「ウオッ!」の声が聞こえ、「画面の七曲りはパリのセーヌ川にも見劣りしません。今この辺りで工事をしていますから、いずれテラスが繋がります。では、今日のまとめをします。水に親しみ楽しむことも大切です。水辺をどう使うかを皆で考えましょう。
『こんなことをしたら楽しいのでは』を1分間話し合って下さい。」
 授業時間が迫って来る中で、生徒は互いに話し合い、1分間後に一人ずつ、「フードフェスティバル(釣った魚をそこで焼いて)をします。地域の人が見ている中、筏で川下りをします。500円払ってボートに乗りたい。水切り大会をしたい。」等発表した。
 最後に、東新小岩七丁目のボート訓練の様子が映し出されたところで、終業のチャイムが鳴りあっという間の充実した45分間だった。
 授業が終わっても名残惜しそうな生徒達が両講師を囲んでいる姿が印象的だった。
 
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