お知らせ

一覧を見る

2023.07.02

NPO法人について


令和4年度総会結果について(お知らせ)
2022.10.15

輪中会議とシンポジウム


2022/10/15 第15回「輪中会議」を開催しました
2022.07.03

NPO法人について


令和3年度総会 全議案承認で終了
2021.12.03

ア!安全・快適街づくりニュース(年刊誌)


2021.09 vol.27
2021.04.24

輪中会議とシンポジウム


2021/5/9に Web「輪中会議 2021」を開催しました
  • 天サイ!まなぶくんiOS版
  • 天サイ!まなぶくんandroid版

出前授業など活動支援

「うらら保育園講演会」とパネル展示(2017/10/28)

「うらら保育園講演会」とパネル展示 報告
1、 日時:平成29年10月28日(土) 午前10:00~12:00
2、 場所:うらら保育園講堂
3、 講師:芝浦工大 中村仁教授 、 同 岸 秀紀講師
4、 タイトル: 大水害時における避難について
5、 参加者: 保護者父兄及び職員 32名
6、 講演概要
 
urara_181028_02.jpg
 
講演に先立つ十時頃から保護者父兄が三々五々集まりパネルを興味深そうに眺め、説明にも熱心に聞き入っていた。
定刻に講師は、「近年東京を除き全国的に、気候変動に伴う突然の豪雨が広がっています。これは私が空から総武線新小岩駅の北方を撮影した写真です。」とスクリーンに映した。
続いて、「皆さんが住んでいる地域は、地盤沈下によって干潮面より低い遠浅の土地なのです。沈下の原因は地下水の汲み上げで、生き証人は、東京都第五建設事務所用地内の古井戸ポンプです。」と言って地面から突き出ているポンプを示した。
「次に皆さんも見られているかと思いますが、電柱に巻かれている赤テープは過去最大の大雨で堤防が決壊した時に赤テープまで浸水する印です。又、氾濫には外水と内水があり外水氾濫の機会は少ないが、被害は大きく一旦水に浸かると2週間以上水が引かないと考えて下さい。今は行政側が積極的に浸水被害地域想定図をホームページで公開していますので御覧下さい。」と言って最新の情報画面を紹介し、説明した。
「最初に、『荒川洪水浸水想定区域図』では、荒川沿川一帯が最も深い浸水の朱色で示され、上流から下るにつれ近県各地が利根川・江戸川迄浸水、都内で浸水が続く期間は、西側が京浜東北線まで、東側が新中川まで2週間と長く、水に漬かる区域も広いことが分かります。殊に、『浸水ナビ』画面は『西新小岩三丁目』地点の堤防を決壊させると瞬時に浸水区域が広がり、浸水深さも増して来ます。」と言いながら、西新小岩一帯がリアルタイムに刻々と変わり、身近な地域だけに参加者は真剣な様子だった。
 
講師は、「どうか荒川ハザードマップは、直ぐに見られるようにして置いて下さい。又気象庁が発表する情報や普段から気象情報等の入手先を知っておきましょう。ところで、大雨で皆さんが関心を持たれるのは、川の水位ですね。今は居ながらにして岩渕水門の水位をテレビで即座に見ることが出来ます。」
 「ここで話題を変えて『輪中会議』についてお話しします。」と、講師が関わっている同会議を紹介した。
会議は、地域のあらゆる分野で活躍されている方々の集まりで、新小岩北地区を大規模水害から守る取組みを7年前から続けておりこの間、地域が防災情報を可視化したアプリ『天サイ!まなぶ君』開発・普及をはじめ葛飾区都市計画マスタープランの「荒川沿川新小岩北地区」や新小岩公園の高台化に関わっていることなどを話された。
 
urara_181028_01.jpg
 
講演のまとめに、普段から水害に備える一般的な心構えとして、「㋑ 災害伝言板(web171チャット)活用しましょう。㋺ yahooの天気情報例えば ①特別警報 ②河川水位情報 ③災害カレンダー等に関心を示しましょう。㋩ 地域で高齢者や外国人及び年少者の避難について考えましょう。㋥ 水害には色々なタイプがあるので、柔軟に対応しましょう。
兎も角自分で情報を見て早目に行動することが大切です。」と言って講演を締め括った。
司会の主任青木先生が、「大変有益なお話を頂きました。先生にお聞きしたいことがありましたらどうぞ。」と声を掛けるや、参加者から「ハザードマップの存在自体知らなかったので、端的に教えて欲しい。」との依頼に、講師が要領良く、分かり易く説明し、「このマップも近く改訂されます。」と答えられた。
次に「地盤沈下は今も進んでいますか。」との質問には、「今は止まっており、下がっていた地下水位が上昇している地域もあります。」
 
更に、「避難勧告が出た際、避難所への要介護者の受入はどうなのでしょうか。」との質問に、「行政の問題ですが、避難に来られた方を拒めませんし、当然収容されると思います。ただ、学校は混乱していますので、早目の避難が大切です。行政は地域が動くと手を差し伸べ易くなります。今は、小中学校の備蓄物を1階から3階へ移し変えたり、都営住宅やUR或は民間マンションとの避難受入協定も進んでいます。でも協定を結んだ相手方の建物も決して安全ではありません。日頃から協力し合っていることが大切かと思います。」と結ばれ、最後に司会の先生が講師への御礼を述べると、参加者から大きな拍手が起こり、講演会は終了した。
終了後参加者の方から、「今日のお話はとても良かった。」と声を掛けられたのが印象深かった。
 
pagetop
pagetop