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講座・講演会の記録

松上小学校第5学年生「出前授業」(2018/2/17)

松上小学校第5学年生「出前授業」概要報告
1、 日時: 平成30年2月17日(土) 午前10:45~11:30(第3校時)
2、 場所: 松上小学校 体育館
3、 対象: 第5学年88名、担任3名
4、 講師: 東新小岩七丁目町会防火防災部     竹本部長
東京大学生産技術研究所 学術支援職員 塩崎講師
5、 タイトル:竹本講師「地域の防災と地域の取り組み」 塩崎講師「水と共に暮らそうよ」
6、 概要: 体育館は暗幕が四方張られステージのスクリーンだけが明るく、後方では大型石油ファンヒーターが赤々と音を立て館内を暖めていた。生徒は折畳み椅子にきちんと座り、「今日は。宜しくお願いします。」と元気良く二人の講師を迎えた。
 
初めに竹本講師が、「昔から怖いものに地震、カミナリ、火事、親父と言われていました。親父はね、本当は『大山風(おおやまじ)』と言って大風のことを言ったんだよ。だから今日は大風が起きる台風の水害についてお話しをしましょう。処で地震が起きたら皆は何処へ逃げたらいいのかな?」と質問すると、「家の中に逃げる。」と返事が返って来た。」講師は、「そうです。先ず安全なところに逃げる。家の中でもテーブルの下で自分の足を掴むのでなく、テーブルの脚を掴まえる。地震にはプレート型と直下型があって、新小岩は直下型が心配だね。テレビ等を見て知って、逃げ方を色々考えて欲しい。この30年の間に70%の確率で地震が来ると言われているよ。」
「次に怖いのはカミナリかな。若し、カミナリが来たらどうする?誰か雷が落ちたところを見たことがある人は?」の質問に、「雷の経験があります。」と生徒が答えた。「おじさんは、『奥戸三丁目のバス停』近くで目の前に雷が落ち、辺りは停電して真っ暗なのに頭の中は真っ白になって本当に怖かった。カミナリで注意することは、①外に出ない。②堅い建物の中にいる。③高い所でなく低い所で姿勢を低くする。昔は金属に近寄らないようにと言っていたが、あまり関係なさそうだよ。」
次いで、「人間だけが火をコントロール出来たから文明が発達したんだよね。この間9月の終わりに二上小学校校庭で『おやじの会』のお祭りがあって花火を上げました。」と言ってスクリーンに当夜の打ち上げ花火が映し出されると、生徒は「オッ!」と歓声を上げ一様にびっくりした表情で画面に見入った.「でも音が大きかったので、苦情も来ました。皆さん火事の原因で一番多いのは?」と聞くと「ストーブ」という声が返ってきた。「残念だけど、放火が一番で次が火の付けっ放しなんだよね。大切なのは早い時点で火を消すことです。次に怖いのは親父ではなく水害です。」
 
講師は先ず生徒に、「海抜ゼロメートル地帯ってどんな土地かな?」と聞くと、「海面より低い土地です。」と答え講師は、「そうですね。私達は金魚鉢の底に住んでいる感じですね。昨年10月23日の台風では中川テラスの上まで水が来、氾濫の恐れのある氾濫危険水位になりました。若し中川の堤防が壊れ、水が溢れたら2週間は水が引かないけれどその間どうする?」と質問するも生徒は答えに窮した様子だった。そこで講師は、「どうしたら避難できるか大人たちは真剣に考えています。時間があったら遠くへ逃げましょう。時間のない時は高い建物に逃げましょう。先日も二上小学校のプールでボート訓練をしました。」と言ってボート訓練をしている様子を映し、竹本講師の話は終わった。
 
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次に塩崎講師が自己紹介を兼ねて、「私は二年前、ここに映っている中川さんと話したことを覚えている人は?」と聞くも反応が無く、「では、郷土カルタ分かる人?」と言って画面に【い】の川札を示し、「分かる人?」と聞くと生徒の一人が手を挙げ、「いくつもの川が流れる水のまち」とすらすら答えた。講師は流石と言った感じで、「葛飾は水害の危険もありますが、川があるから楽しいこともあります。では葛飾に、今迄に大きな水害があったと思う人は?」と聞くと大勢が手を挙げ、「無かったと思う人?」と聞いても答える生徒は居なかった。「では、カスリーン台風を知ってる人?」と聞いても反応はなかった。そこで、スクリーンにカスリーン台風で避難している葛飾の人達を映し、「この人達は何処に避難していますか?」と聞くと、「線路です。」とキチンと答えた。
「では、この画面は世界の水害で、2011年タイにおける水害の写真です。」と言って高速道路に避難する人達の姿や街が水に漬かった様子を写した。
 
次に講師は、中川の水面を新小岩の町と比べた画面を写し、「この写真を見たことのある人?」と聞くと大勢の生徒が、「見た。」と答えた。「では何故水面より町のほうが低いか?」を尋ねると、「地下水を汲み上げ過ぎたから。」と的確な答えが返って来、講師は満足気に、地盤沈下した地域が「新小岩ポンプ所や頑丈な堤防で守られている様子を説明した。スクリーンに常総市の水害の状況を映し、「鬼怒川が決壊したのを知っている人は?」と聞くと多くの手が挙がった。
「では、葛飾で水害が起きたらどうする?」と言いながら、グーグルアースで松上小学校付近と町全体が水に漬かって行く様子を動画で映し出し、「トイレも使えません。そのためにも日頃からの備えが大切です。ここで率先して災害に備え、訓練をしている『竹本さん』にインタビューをしてみます。」と言ってボート訓練について質問した。
 
竹本講師は、「1年間に3回ほどここ数年訓練を続けています。最初船を組立て動かすまで1時間半かかりましたが、今は20分位で操船出来るようになりました。」「子供でも運転出来ますか?」「1~2回で操船出来るようになります。」「皆さん運転したいですか?」殆どの生徒が、「運転してみたい!」と答えた。
続いて、「この場所はどこかな?」と聞くと、「新小岩公園です。」ときちんと答え、講師は、「そうです。ここが数年後には高台かされ、避難場所になる予定です。」と説明し、「では次に、安全に水に親しみ暮らす姿を再びグーグルアースでお話しましょう。」と言って江戸川区や足立区の親水公園を紹介し、「行ったことがありますか?」との問い掛けに多くの生徒が、「行ったことがあります。」と応じた。
「では又、郷土カルタの川札を聞きます。【ろ】【な】【あ】の分かる人?」との質問に生徒は、「【ろ】櫓がきしむ川面のどかな矢切の渡し、【な】中川は右に左に七曲り【あ】荒川は人が作った放水路」とすらすらと諳んじた。
 
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最後に中川七曲りの航空写真に「わ!スゲッ」の叫び、続けて世界における何枚かの川の風景に、さり気なく中川テラスを入れ、「画面を2年前よりバージョンアップしました。この中に中川テラスがあります。どこですか?」と聞くと、「真ん中にあります。」と答え、講師は、「そうです。」と言いながら、川に砂を運びビーチしたセーヌ川で水遊びを楽しむ人の姿や、川に浮かぶプール、そして無茶苦茶に大きなアヒルを浮かべた大坂の川に生徒はびっくり歓声が上がったところで、「今日のまとめをします。川と暮らすには『危険』と『豊かさ』の両方があります。災害への備えを家族で考えてみよう。『ハザードマップ』や『天サイ!まなぶくん』知ってる人?」と聞くと大勢の生徒が知っていた。「ではそれらを使って家族で考えて見ましょう。次に自分達の地域の魅力を知ろう。水との親しみ方と楽しみ方を考えてみよう。そして葛飾の町をどのようにしたいかを考えてみよう。」と言って授業を終えた。
 
司会の先生が、「今日は自然災害について学びました。この町をより良い町、より安全に過せる町になると良いですね。今日はどうも有り難う御座いました。」の挨拶で生徒は立ち上がり、体育館を後にした。
渋谷校長先生はじめ関係された先生方に改めて御礼申し上げます。
 
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