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講座・講演会の記録

二上小学校第5学年生出前授業(2017/11/11)

二上小学校第5学年生出前授業概要報告
1、 日時: 平成29年11月11日(土) 午前10:40~11:25(第3校時)
2、 場所: 二上小学校 体育館
3、 対象: 第5学年118名、担任3名、保護者16名
4、 タイトル: 防災について「親子で語り継ぐ大水害時の避難について」
5、 講師: 東新小岩七丁目町会 中川町会長、東京大学生産技術研究所 研究員塩崎師
6、 概要: 立冬を過ぎても温かな「葛飾教育の日」の体育館は、既に五学年生が整列し、講師を迎えた。
 
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司会の先生から、「今日は防災について二人の先生からお話を聞きます。」と言って授業が始まった。
初めに中川講師が、「私を知っている人、手を挙げて!」と切出すと多くの生徒が素早く反応した。
次いで、「自然災害にも色々ありますね。台風、地震、竜巻・・・。でもこの頃は異常気象のせいか大雨がよくあります。今年も九州に大きな台風が来ました皆さん知ってまいすか?」と尋ねると、多くの生徒から「知ってます。」の返事が返ってきた。
「私はここで70年前洪水に遭いました。当時は平屋の家が多く、私の家も平屋のため屋根の上で父親と2週間生活し、街を歩けるようになったのは3週間後でした。
今日は大雨が降り続けたらどうしたら良いか話しますので、家でご両親と避難について話し合って下さい。さあ!皆さん異常気象で大雨が降っても水が来ないと思う人はいますか?」と聞くと殆どの生徒は首を横に振った。
 
「では洪水が来ると何が困りますか。」との問いに生徒から、「食べ物と水が困ります。」と的確な返事だった。
続いて「洪水は地震と違って前以って来るのが分かりますから、逃げるのが一番です。葛飾区では大雨が降り続くと先ず避難準備が出ます。要介護の方は薬の用意等をし、更に危なくなると避難勧告が出ますから高齢者は安全な所へ逃げ、一般の人は電車で市川や松戸或いは高い場所にある親戚へ逃げます。
前もって親戚へは頼んでおくか、逃げる時間がない場合3階へ逃げましょう。おきましょう。家で逃げるにはどうしたら良いかを話し合っておきましょう。
屋根の上で生活している人達の中で、間もなく生まれる近所のお母さんを子供ながら心配しました。
 
今は東京都や葛飾区が食料・水だけでなく産婆さんも助けに来るし、消防団と町会でもボートで駆け付けられます。
そのために日頃からボート操作訓練をしています。
 
 この間の『二上祭り』でボートに乗った人はいますか?」中川講師が尋ねると大勢がさっと手を挙げた。
「避難勧告、避難指示が空振りだったとしても『ああ空振りで良かった。』と思って下さい。区は情報をいち早く区民に伝えています。先日の台風第21号で、中川はテラスまで水が上がり、区は避難準備を出しました。二上小学校へも避難して来た方が居ました。皆さんはもう大人以上の力が出せます。活躍を期待します。町会の避難訓練にも参加して下さい。」と結ばれた。
 
続いて塩崎講師がパワーポイントを使って、スクリーンにタイトル「安全で快適な街を目指して」、副題「水に備えて、水と親しもう」を映し出し、自己紹介後様々な自然災害を示し、「皆さん!2015年の常総市の水害を知っている人?」と聞くと数人の生徒が手を挙げた。
画面は70年前のカスリーン台風で、区内が水没した様子を講師が説明し、当時を知る中川会長も補足説明をしておられた。
次いで講師が、「ゼロメートル地帯って知っている人?」と聞くと全員が即座に手を挙げ、以後矢継ぎ早の質問にも生徒達は素早く反応した。
例えば、川の水面と地面の高さはどちらが高いのかとか、何故ゼロメートル地帯になったのか或いは、二上小学校水面より低い所にあるのかを聞く度に多くの生徒が的確な回答していた。
 
「ここでクイズを出します。」と言って講師が画面に、問題 何故ゼロメートル地帯になったのか。 答え ①地震で地盤が下がったから。②魚が水面を持ち上げたから。③地下水を汲み上げ過ぎたから。を示し、順に手を挙げさせたところ、①で数人が、②は0人、③に大多数の手が挙がった。
生徒達の多くが自分の住む地域について、正確な知識を持っていることが分かると講師は、「では、地盤沈下と水害についてお話しをしましょう。」と言いながら、「地盤が4~5m下がるというのは、この体育館の2階の手擦り位までで、その目撃者が東京都第五建設事務所の古井戸です。」と紹介し、「でもここの地域はゼロメートル地帯でもポンプ所や堤防がしっかり作られているので大丈夫ですが、鬼怒川水害のように若しも堤防が切れたらこの辺りは3~4m水に浸かります。」と言ってスクリーンに、電柱に貼られた赤テープを紹介した。
 
「このテープ何か分かる人?」と聞くと数名が手を挙げ内一人がすっと立ち、「大雨で洪水になった時の高さです。」と答えた。講師は、「そうです。皆さんも赤テープの貼られている高さを見てみましょう。若しも荒川の堤防が切れて水害が起きたらどうしますか?」との問いに、各自思いついたことを言い合っていたが講師は頃合いを見計らって、「先ず、① 水害についての情報を集めよう。それには『荒川ハザードマップ』や防災アプリ『天サイ!まなぶくん』を見る。② 家の人と避難場所を確認する。それから日頃の備えとして、① 食料を最低限備蓄して下さい。② 水害から身を守るための訓練です。先日の『二上祭り』では皆さんボートに乗っていますから、次はボートの操船訓練を中川町会長さんに頼みましょう。」
スクリーンに『新小岩公園』とその俯瞰図が映し出されると講師は、「この公園に行ったことがある人?この図面が何か分かる人?」と聞くとそれぞれ10名ほどが手を挙げた。「次に水があるからこそ水に親しめ、水を活かした街づくりが出来ます。」と切り出し、「皆さん郷土かるたを知っていますか?」との問いに全員が知っていた。そこで、画面に5枚の川札を映し、内2枚㋑と㋤が言える人?」と聞くと、一人がさっと手を挙げて立ち、「㋑いくつもの川が流れる川のまち。㋤中川は右に左に七曲り」とすらすらとそらんじた。
 
画面は中川テラスを映し出し、「ここへ行ったことのある人は?」と聞くと半数の生徒が手を挙げ、講師はすかさず、「この中川でボート訓練をしたい人は?」と質問するとやはり半数の生徒が手を挙げた。
そこで、「今手を挙げた方は中川町会長さんにお願いしてみて下さい。」中川町会長さんは、「機会がったら連絡しましょう。」とニコニコ話された。
 
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講師と町会長さんとの遣り取りで授業も佳境に入って来、画面は世界各地の水のある街を次々と映し出した。
国土の四分の一が海面下にあるオランダ各地の様子や、パリセーヌ川でバカンスを楽しむ大勢の人の姿に生徒は一層興味をそそられていたが、頃合いを見計らって講師は、「中川もテラスが出来てスクリーンのように遊べれば良いですね。では今日のまとめは、川の近くでの生活は危険と豊かさがあることを知り、自分達の地域の危険性を理解し備え、一方地域の魅力を知ろう!そのためにも家族で『ハザードマップ』と「天サイ!まなぶくん」をチェックしましょう。と締め括った。
終業の時間がたちまち来てしまい最後に主任先生が、「今日の授業の感想を言って下さい。」の問いかけに生徒から、「川は怖いと思っていたが楽しい面もあることが分かった。住んでいるところでは水害や土砂災害などは起こらないと思っていたが違うことが分かった。」など次々と手が挙がったがベルも鳴り、「この辺りでおしまいとします。講師の先生にお礼を言いましょう。」、「有難う御座いました。」と共に拍手で授業が終わった。
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